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【ニュートン算】増えながら減る問題の考え方を図で整理する|小学生の算数【文章題】

増えながら減る、という状態

水そうに上から水が入り下の排水口から出ていく状況図

水そうに最初から水が入っています。

上から毎分同じ量ずつ水が流れ込み、下の排水口からは毎分同じ量ずつ水が出ていきます。

時間が経つにつれて、水そうの中の水の量は変わっていきます。でも、毎分入ってくる水の量と、排水口1つが毎分出す水の量はずっと一定のままです。

この「増えながら減る」状況のもとで、排水口をいくつ開ければ何分で空になるかを考えるのが、ニュートン算(増えながら減る状況を扱う文章題)です。線分図で整理してみます。

片づける量が時間とともにふえる

排水口を4つ開けて、5分で水そうが空になったとします。

このとき排水口が出した水の合計は、「最初から入っていた水」と「5分のあいだに増えた水」を合わせた量です。

最初の水と5分で増えた水の合計が排水口4つの5分の排水量と等しいことを示す線分図

上の帯が「最初の水 + 5分で増えた水」、下の帯が「排水口4つが5分で出した水」です。両端がそろっているのは、この2つが同じ量だからです。

排水口が水を出しているあいだにも、上から水が入り続けています。出しているそばから片づける量がふえていくので、この情報だけでは「最初の水」も「毎分増える水」も分かりません。

2つの場合を並べて、差から求める

そこで、もう1つの場合を加えます。「排水口を2つ開けたら15分で空になった」としましょう。

ここで、排水口1つが1分間に出す水の量を①と置きます。実際に何リットルかは分からなくても、すべてを①の何個ぶんかで表せるので、そのまま計算を進められます。

  • 排水口4つ × 5分 = ① × 4 × 5 = ⑳
  • 排水口2つ × 15分 = ① × 2 × 15 = ㉚

どちらの場合も、出した水の合計は「最初の水 + その時間で増えた水」と等しくなります。

 

排水口4つ5分の⑳と排水口2つ15分の㉚を上下に並べて差⑩を示す線分図

2本の帯を上下に並べると、左側の「最初の水」と「5分で増えた水」までは上下で同じ長さです。

下の帯だけ右にはみ出していますが、これは排水口2つの場合のほうが10分長く水が入り続けたためです。はみ出した部分が「10分で増えた水量」にあたります。

丸数字の差を出してみます。

㉚ − ⑳ = ⑩

⑩が10分ぶんの増えた水なので、1分あたり ⑩ ÷ 10 = ① ずつ増えていることが分かります。

毎分①ずつ増えるなら、5分で増えた水は ① × 5 = ⑤ です。

上の帯(⑳)から5分で増えた水(⑤)を引けば、最初の水が出ます。

最初の水 = ⑳ − ⑤ = ⑮

では、排水口6つなら何分で空になるでしょうか。

排水口6つだと毎分⑥ずつ出ていき、毎分①ずつ増えるので、水そうの中の水は差し引きで毎分 ⑥ − ① = ⑤ ずつ減っていきます。

最初の水が⑮なので、⑮ ÷ ⑤ = 3分で空になります。

ポイント


ニュートン算を線分図で解く手順

  • 排水口1つが1分間に出す水の量を①と置いて、それぞれの合計を丸数字で出します。
  • 2つの場合を線分図で上下に並べると、はみ出した部分が「時間の差ぶんの増えた水」になります。
  • そこから毎分の増え方が分かり、最初の水も求められます。

練習問題

【練習問題】①

水そうに最初から水が入っていて、毎分同じ量ずつ水が入ってきます。排水口はすべて同じ速さで水を出します。排水口を5つ開けると5分で空になり、排水口を3つ開けると10分で空になります。排水口を6つ開けると、何分で空になりますか。

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答え:4分です。

排水口5つ5分の㉕と排水口3つ10分の㉚を並べて差⑤を示す線分図

排水口1つが1分間に出す水の量を①とします。

排水口5つ × 5分 = ㉕、排水口3つ × 10分 = ㉚ です。

線分図を上下に並べると、はみ出した部分は ㉚ − ㉕ = ⑤ です。時間の差は 10 − 5 = 5分なので、毎分 ⑤ ÷ 5 = ① ずつ増えています。

5分で増えた水は ① × 5 = ⑤、最初の水は ㉕ − ⑤ = ⑳ です。

排水口6つだと毎分 ⑥ − ① = ⑤ ずつ減るので、⑳ ÷ ⑤ = 4分で空になります。

【練習問題】②

水そうに最初から水が入っていて、毎分同じ量ずつ水が入ってきます。排水口はすべて同じ速さで水を出します。排水口を6つ開けると5分で空になり、排水口を4つ開けると10分で空になります。この水そうを4分で空にするには、排水口を何個開ければよいですか。

タップで答えを見る

答え:7個です。

排水口6つ5分の㉚と排水口4つ10分の㊵を並べて差⑩を示す線分図

排水口1つが1分間に出す水の量を①とします。

排水口6つ × 5分 = ㉚、排水口4つ × 10分 = ㊵ です。

はみ出した部分は ㊵ − ㉚ = ⑩、時間の差は 10 − 5 = 5分なので、毎分 ⑩ ÷ 5 = ② ずつ増えています。

5分で増えた水は ② × 5 = ⑩、最初の水は ㉚ − ⑩ = ⑳ です。

4分で空にする場合、4分で増える水は ② × 4 = ⑧ なので、出す必要のある水の合計は ⑳ + ⑧ = ㉘ です。

排水口1つが4分で出す水は ① × 4 = ④ なので、㉘ ÷ ④ = 7個の排水口が必要です。

まとめ

ニュートン算は、増えながら減るという状況が独特で、初めて見ると戸惑いやすい問題です。

でもやっていることは、和差算倍数算と同じで、2つの場合を線分図に描いて上下に並べ、差から手がかりを引き出す流れです。

排水口1つが1分に出す水の量を①と置けば、すべてが丸数字で表せます。①が実際に何リットルかは分からなくても、差をとって時間で割れば毎分の増え方が出て、そこから最初の水も求まります。

最初に見た水そうの図は、増えながら減るという状況をつかむための図でした。計算で解くときは、線分図に丸数字を置いて比べるほうが手を動かしやすくなります。

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