上底が3cm、下底が5cm、高さが4cmの台形があります。

台形の面積公式には「(上底 + 下底)」という工程がありますが、なぜ上の辺と下の辺を足すのでしょうか。
今回は、全く同じ台形をもう一つ用意して、向きを変えて並べるところから考えてみます。
同じ台形を2つくっつけてみる
台形の面積を考えるとき、分かりやすい方法の一つが「同じ形をもう一つ用意する」というやり方です。
もとの台形を180度回転させて、隣に並べてみましょう。

向きを逆にした台形を隣に置くと、斜めの辺同士がぴったり合わさります。
上下の辺がそれぞれ平行にそろうため、全体が平行四辺形の形になりました。
平行四辺形に変形して考える
2つの台形をくっつけてできた平行四辺形の底辺に注目してみます。

平行四辺形の底辺は、もとの台形の「上底」と「下底」が合わさった長さです。
今回の例では「3cm + 5cm」で8cmになります。
平行四辺形の面積は「底辺 × 高さ」なので、この大きな図形の面積は「(上底 + 下底) × 高さ」という式で表せます。
なぜ、つなぎ目は「一直線」になるの?
少しだけ角度のきまりを確認しておきます。
台形はもともと「上底」と「下底」が平行な四角形です。
2本の平行な線を「つなぐ直線」の内側にある同じ側の角(同傍内角)を足すと、必ず180度になるというルールがあります。
向きを逆にした台形をくっつけると、この「足して180度」のペアが隣り合うため、つなぎ目が真っ直ぐな線になります。
公式の「÷2」の意味
ここで大切なのは、今求めた面積は「台形2つ分」だということです。
知りたいのは台形1つ分の面積なので、最後に2で割る必要があります。
これが、台形の面積公式が「(上底 + 下底) × 高さ ÷ 2」となっている理由です。
ポイント
- 台形を2つくっつけると平行四辺形になります
- 平行四辺形の底辺は、台形の「上底 + 下底」の長さです
- 平行線の内側の角を足すと180度になるから、ぴったり一直線につながります
- 2つ分の面積を出すので、最後に必ず「÷ 2」をします
練習問題
【練習問題】①
上底が4cm、下底が8cm、高さが5cmの台形があります。
この台形の面積は何cm²ですか?
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答え:30cm²
公式の(上底 + 下底)× 高さ ÷ 2にあてはめます。
(4 + 8)× 5 ÷ 2 = 12 × 5 ÷ 2 = 30で、面積は30cm²になります。
【練習問題】②
上底が3cm、下底が7cmの台形があります。
面積が20cm²のとき、高さは何cmですか?
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答え:4cm
上底 + 下底は3 + 7で10cmです。
公式は(上底 + 下底)× 高さ ÷ 2なので、10 × 高さ ÷ 2 = 20という形になります。
10 × 高さが40になればよいので、高さは4cmです。
【練習問題】③
上底が5cm、下底が9cmの台形を、同じ形でもう1つ用意して180度回し、隣にぴったり並べます。
このときできる平行四辺形の底辺は何cmですか?
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答え:14cm
台形を2つ合わせてできる平行四辺形の底辺は、上底と下底をつないだ長さになります。
5 + 9で14cmです。
この14cmが(上底 + 下底)にあたり、求めた面積は台形2つ分なので、最後に2で割ると台形1つ分の面積になります。
まとめ
台形の公式にある「上底 + 下底」は、2つの台形を合わせたときの底辺の長さを表していました。
「角度が180度になるから真っ直ぐつながる」というルールまでセットで分かると、公式を丸暗記しなくても自然に納得できます。