文章題

【差集め算】あまりと不足をまとめて考える解き方|小学生の算数【文章題】

配る数を変えると、あまりと不足の差はどこから生まれるか

6人の子どもに、みかんを配る場面を考えます。

1人5個ずつ配ると3個あまり、1人7個ずつ配ると9個足りません。

配る個数を5個から7個に増やしたことで、あまりが不足に変わりました。

子どもの人数も、みかんの総数も、どちらも変わっていません。

変わったのは1人に配る数だけなので、あまりが不足に変わったのも、そこから生まれています。

こうした、配り方を変えたときに出てくるあまりと不足から、人数や総数を求める考え方を、差集め算といいます。

1人分を増やすと、あまりと不足はどう変わるか

 

5個ずつ配ると3個あまるテープ図(6人分・みかんは33個)

5個ずつ配ると、6人ぶんで30個使うことになり、3個あまります。

7個ずつ配ると9個足りないテープ図(6人分・みかんは33個)

同じみかんを7個ずつ配ろうとすると、6人ぶんで42個必要になり、9個足りません。

2つの図で、みかんの数はどちらも33個のままです。

変えたのは1人に配る数だけで、5個から7個に増やすと、1人につき2個多く必要になります。

その差を人数分集めると、全体の差になる理由

1人あたり2個の差を6人分集めると12個になり、あまり3個と足りない9個の合計と等しくなることを示した図

1人あたりの差は、7個-5個で2個です。

この2個は、配る数を増やしたことで、1人につき余分に必要になった分です。

これが6人ぶん集まると、2個×6人で12個になります。

みかん全体のほうを見ると、あまっていた3個は配りきられ、そのうえで9個足りなくなりました。

あまり3個と足りない9個を合わせた12個が、全体で増えた分です。

1人あたりの差を6人ぶん集めた12個と、ちょうど同じ数になります。

なので、12個を2個ずつに分けると、何人分になるかが分かります。

12÷2=6なので、人数は6人です。

人数が6人と分かったので、みかんの総数も求められます。

5個ずつ配ると3個あまるので、5個×6人+3個で33個です。

7個ずつで確かめても、7個×6人-9個で33個になり、同じ数になります。

こうして条件をそろえて考える流れは、つるかめ算・消去算で面積図をそろえる考え方とも似ています。

ポイント

  • 配る数を変えると、あまりが不足に変わることがあります。
  • 1人あたりの差×人数は、あまりと不足を合わせた数と等しくなります。
  • この関係から人数や総数を求める方法が、差集め算です。

練習問題

【練習問題】①

あめを何人かの子どもに配ります。1人4個ずつ配ると2個あまり、1人6個ずつ配ると6個足りません。子どもは何人ですか。

タップで答えを見る

答え:4人

1人あたりの差は2個です。あまりと不足を合わせると2個+6個で8個になります。8個を2個で割ると4人になります。

【練習問題】②

えんぴつを何人かに配ります。1人5本ずつ配ると3本あまり、1人8本ずつ配ると9本足りません。えんぴつは全部で何本ですか。

タップで答えを見る

答え:23本

1人あたりの差は3本です。あまりと不足を合わせると3本+9本で12本になります。12本を3本で割ると4人になります。5本×4人+3本で23本になります。

【練習問題】③

折り紙を何人かに配ります。1人6枚ずつ配ると10枚あまり、1人9枚ずつ配ると1枚あまります。子どもは何人ですか。

タップで答えを見る

答え:3人

この問題はどちらもあまる場合です。1人あたりの差は3枚で、あまりの差は10枚-1枚で9枚になります。9枚を3枚で割ると3人になります。

発展問題

ここからは、この記事の知識だけでは解けない、少し手数のかかる問題です。

【発展問題】①

長いすに子どもが座ります。1脚に4人ずつ座ると、6人が座れません。1脚に6人ずつ座ると、最後の1脚には2人だけが座り、さらに1脚が空きます。

(1) 全部の長いすに6人ずつ座るには、あと何人いればよいですか。

(2) 長いすは何脚ありますか。また、子どもは何人いますか。

タップで答えを見る

答え:(1) 10人 (2) 長いすは8脚、子どもは38人

(1) 6人ずつ座るときは、空いている席に目を向けます。

4人ずつ座ると6人が座れず、6人ずつ座ると最後の2脚に空席が4席と6席、合わせて10席できる長いすの図

2人だけ座った最後の1脚には、空いている席が6席-2席で4席あります。

そのあとの1脚はだれも座っていないので、6席すべてが空いています。

空いている席は4席+6席で10席なので、全部の長いすに6人ずつ座るには、あと10人いればよいです。

(2) (1)で空いた席を数えたので、6人ずつ座る場合は「10人足りない」と言いかえられます。

すると、4人ずつなら6人あまり、6人ずつなら10人足りない、という形になります。

1脚あたりに座る人数の差は、6人-4人で2人です。

あまりの6人と足りない10人を合わせると、6人+10人で16人になります。

1脚につき2人ずつ多く座る分が、全部の長いすを合わせて16人ぶんになるので、長いすは16÷2で8脚です。

子どもの数は、4人ずつのほうで考えると、4人×8脚+6人で38人です。

6人ずつのほうでたしかめても、6人×8脚-10人で38人になり、ぴったり合います。

空いている席を数えて「足りない人数」に置きかえる考え方は、過不足算の長いすの問題でも使われています。

まとめ

差集め算は、配り方が変わったときにできる「変化した分」に注目して、人数や総数を求める考え方です。

配り方が2通り書かれていて、あまりや不足が出てくる問題は、この考え方が使えます。

不足する場合も、今回の練習問題③のようにどちらもあまる場合も、同じように差を見て考えることができます。

長いすに人を座らせる場面で考える過不足算も、あまりと不足を手がかりにする点は同じです。

和差算・分配算や倍数算と同じように、条件をそろえて図に整理すると、数の関係が見えやすくなります。

関連記事

-文章題