数と計算

奇数どうしを足すとなぜ偶数になる?ペアで考える偶数・奇数の仕組み|小学生の算数【数と計算】

偶数と奇数は「ペアが作れるか」で見分けられる

1個、2個、3個…と数えたものを、2個ずつのペアに分けていくと、きれいに分かれる数と、1個だけあまる数があります。

たとえば8個はぴったり4組に分かれますが、7個は3組作ると1個だけ残ります。

同じ「2個ずつ組にする」というやり方でも、あまりが出るか出ないかで、数は2つの仲間に分かれます。

あまりが出ない数を偶数、1個あまる数を奇数といいます。

8個を2個ずつ組にすると4組ぴったり、7個は1個あまることを示したペア図

「あまり」に注目して偶数と奇数を見分ける

偶数はペアがぴったり、奇数は1個あまる

もう一度、数を2個ずつのペアにするところから見てみます。

8のように、最後まできれいにペアが作れる数が偶数です。

7のように、ペアを作っていくと最後に1個だけ残る数が奇数です。

残った1個は、どうやってもペアの相手が見つかりません。

たとえば6は3組できてぴったり、9は4組作ると1個あまります。

数が大きくなっても、この見分け方は変わりません。

「2で割ったあまり」で見分けられる

2個ずつ組にすることは、2で割ることと同じです。

偶数は2で割るとあまりが0、奇数は2で割るとあまりが1になります。

どんな偶数も「ペアがいくつか集まったもの」、どんな奇数も「ペアがいくつか集まって、そこに1個あまったもの」と考えられます。

偶数は2でぴったり割り切れるので、2の倍数でもあります。

奇数どうしを足すとなぜ偶数になるのか

あまりの1どうしが新しいペアになる

ここで、はじめの疑問にもどります。

奇数と奇数を足すと、答えはいつも偶数になります。

その理由は、奇数の形にあります。

奇数の5と3を足すと、あまっていた1どうしが新しいペアになって8=偶数になる流れを示した図

奇数は「ペア+1」の形

奇数はどれも「ペアがいくつか+あまり1個」という形をしています。

たとえば5は2組のペアと1個、3は1組のペアと1個です。

この2つを足すと、ペアはそのまま集まり、あまっていた1個どうしがちょうど組になって、新しいペアが1つできます。

あまりがなくなって全部ペアになったので、答えは偶数です。

実際に5+3=8で、8は4組にきれいに分かれる偶数です。

7と9でも同じで、7は3組と1個、9は4組と1個です。

あまっていた1どうしが組んで、答えの16は8組にきれいに分かれる偶数になります。

ほかの組み合わせもあまりで決まる

同じ考え方で、ほかの組み合わせも答えの見当がつきます。

偶数はあまり0、奇数はあまり1でした。

足し算の答えが偶数か奇数かは、この「あまり」を足すだけで決まります。

偶数+偶数は、あまり0+0=0なので偶数です。

偶数+奇数は、あまり0+1=1なので奇数です。

奇数+奇数は、あまり1+1で、その1どうしが新しいペアになってあまりが0にもどるので偶数です。

数そのものを計算しなくても、あまりが0か1かを見るだけで、答えが偶数か奇数かが先に分かります。

ポイント

  • 偶数は2個ずつのペアがぴったり(2で割るとあまり0)、奇数はペアのほかに1個あまります(あまり1)。
  • 奇数どうしを足すと、あまっていた1と1が組んで新しいペアになるので、答えは偶数になります。
  • 答えが偶数か奇数かは、あまり(0か1)を足すだけで決まります。

練習問題

【練習問題】①

次の数のうち、奇数はどれですか。 14、23、40、57

タップで答えを見る

答え:23と57

2個ずつのペアにしたとき、1個あまる数が奇数です。14と40はペアがぴったりで偶数、23と57は1個あまるので奇数になります。

【練習問題】②

奇数どうしを足すと、答えは偶数と奇数のどちらになりますか。

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答え:偶数

奇数は「2個ずつのペア+あまり1個」の形です。奇数どうしを足すと、あまりの1と1が組んで新しいペアになるので、全部ペアになって偶数になります(例:7+9=16)。

【練習問題】③

奇数を3つ足すと、答えは偶数と奇数のどちらになりますか。

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答え:奇数

奇数を2つ足すと、あまりの1どうしが組んで偶数になります。そこにもう1つ奇数を足すと、あまりの1が1個だけ残るので、答えは奇数になります(例:1+3+5=9)。

発展問題

ここからは、この記事の知識だけでは解けない、少し手数のかかる問題です。

【発展問題】①

(1) 1+2+3+…+10 の答えは、偶数と奇数のどちらですか。

(2) 1+2+3+…+100 の答えは、偶数と奇数のどちらですか。

タップで答えを見る

答え:(1) 奇数 (2) 偶数

まず見るのは、足す数の中の偶数と奇数です。偶数は2で割ったあまりが0なので、いくつ足しても答えのあまりは変わりません。答えが偶数か奇数かは、奇数がいくつあるかだけで決まります。

(1) 1から10までの奇数は、1、3、5、7、9の5個です。奇数を2個ずつ組にすると、あまりの1と1が組んで新しいペアになります。5個だと2組できて、あまりの1が1個だけ残るので、答えは奇数です。実際に足すと55で、奇数になっています。

(2) 1から100までは、偶数と奇数が1つおきに並んでいるので、奇数は100個の半分の50個です。50個の奇数は25組にぴったり分かれて、あまりの1が残りません。答えは偶数です。実際に足した答えは5050で、この合計の出し方は1から100まで全部足すといくつ?階段を長方形に直して考えるで紹介しています。

このやり方でいいのは、足し算の答えの偶奇が「あまりの0と1を足したもの」で決まるからです。偶数のあまり0は何も足さないのと同じなので、奇数のあまり1が偶数個あるか奇数個あるかを見れば足ります。

まとめ

数を2個ずつのペアに分けると、ぴったり分かれるのが偶数、1個あまるのが奇数でした。

奇数は「ペア+1個」の形なので、奇数どうしを足すと、あまっていた1どうしが組んで新しいペアになり、答えは偶数になります。

偶数と奇数の足し算は、数そのものではなく「2で割ったあまりが0か1か」を見ると、答えの仲間が先に分かります。

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