数と計算

1と自分だけでわれる数「素数」の見つけ方?調べるわり算は途中で終わる|小学生の算数【数と計算】

97が素数かどうかを、わり算で調べてみる

素数は、1と自分自身でしかわり切れない数です。1そのものは素数に入れない約束になっています。

97が素数かどうかを調べるなら、2でわる、3でわる、4でわる、と順に試していく方法があります。

このやり方だと96まで試すことになりそうですが、実際は9まで調べたところで答えが決まります。

わる数を大きくしていくと、わり切れたときに相手になる数は逆に小さくなります。この関係をたどると、途中でやめていい理由が見えてきます。

わり切れる数は、いつも2つで1組になっている

まず、小さい数で様子を見ます。36をわり切れる数を、かけ算の組の形で探してみます。

かけて36になる2つの数を、小さいほうと大きいほうに分けて1×36から6×6まで5組並べた図

1×36、2×18、3×12、4×9、6×6の5組が見つかりました。

この組から数を取り出して小さい順に並べると、1, 2, 3, 4, 6, 9, 12, 18, 36の9個になります。これが36の約数です。

約数の個数を数えるときにも使った探し方ですね。

大事なのは、約数が1つずつばらばらに出てくるのではなく、必ず2つで1組になって出てくるところです。

組の小さいほうは、6より大きくならない

5つの組を、さっきの9個の並びの上に置いてみます。

36の約数9個を小さい順に並べ、1と36、2と18、3と12、4と9を弧で結び、6を境目として左右に分けた図

どの組も、6をはさんで、左と右に1つずつ分かれています。

これは偶然ではありません。もし組の両方が7以上だとすると、いちばん小さい7×7でも49になって、36を超えてしまいます。8×8や9×9なら、もっと大きくなります。

なので、かけて36になる組では、片方は必ず6以下になります。

ここでの「6以下」は、6そのものもふくむ言い方です。「以上」「以下」と「未満」のちがいは、こういう境目をどちら側に入れるかで決まります。

6×6=36が、ちょうどその境目です。

ここから、36の約数を探すときは6まで調べれば足りることになります。小さいほうさえ見つかれば、大きいほうは36をその数でわれば出てくるからです。

素数を調べるわり算は、途中で終わっていい

97はどこまで調べれば決まるのか

同じことを97でやってみます。まず、同じ数どうしのかけ算を並べます。

8×8=64、9×9=81、10×10=100です。

81は97より小さく、100は97より大きいので、境目は9と10の間にあります。

もし97が、1と97以外の2つの数のかけ算で表せるとしたら、その組の小さいほうは9以下にいます。両方が10以上だと、10×10=100ですでに97を超えてしまうからです。

そこで、2から9まで順に試します。

97は偶数ではないので2でわり切れません。各位の数を足すと9+7で16なので、3でもわり切れません。

一の位が7なので、5でもわり切れません。

7は7×13=91、7×14=98となって、97をとび越します。

残りの4・6・8・9も、どれもわり切れませんでした。

小さいほうの候補が9以下にしかないのに、そこに1つも見つからないので、97は1と97でしかわり切れない数、つまり素数と決まります。

わり切れたときは、その場で決まる

今度は91で試します。

9×9=81は91より小さく、10×10=100は91より大きいので、こちらも9まで調べればよさそうです。

2、3、4、5、6と試して、どれもわり切れません。7でわると、91÷7=13でぴったり割り切れました。

91=7×13なので、91は素数ではありません。

ここで13は9より大きい数ですが、探しに行かなくても出てきました。相手の7が9以下にいるので、先に見つかるようになっています。

大きいほうの約数は、小さいほうが見つかった時点で、わり算で出せます。

試すわる数は、素数だけでいい

2から9まで全部試しましたが、実はもう少し減らせます。

4でわり切れる数は、その前に2でもわり切れています。6も8も同じです。9でわり切れる数は、3でわり切れます。

なので、2でだめ、3でだめ、と確かめた時点で、4・6・8・9は試すまでもありません。

残るのは2・3・5・7の4回だけです。

わり切れるかどうかは、倍数の見分け方を使うと、実際にわり算をしなくても確かめられます。

ポイント

  • わり切れる数は2つで1組になって出てきます。36なら1×36から6×6までの5組です。
  • 組の両方が境目より大きいと、かけ算の答えがもとの数を超えてしまいます。なので片方は必ず境目以下になります。
  • 境目は「同じ数どうしをかけて、その数を超えないところ」です。97なら9×9=81までなので、9が境目になります。
  • 境目まで調べてわり切れる数が1つもなければ、その数は素数です。見つかった場合は、その時点で素数ではないと決まります。

練習問題

【練習問題】①

51は素数ですか。どこまで調べればよいかも考えてみましょう。

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答え:素数ではありません(7まで調べます)

7×7=49は51より小さく、8×8=64は51より大きいので、7まで調べれば決まります。

2ではわり切れませんが、5+1=6で3の倍数なので、3でわり切れます。51÷3=17なので、51=3×17です。

【練習問題】②

103は素数ですか。

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答え:素数です

10×10=100は103より小さく、11×11=121は103より大きいので、10まで調べます。

試すのは2・3・5・7だけで足ります。103は奇数、各位の和は1+0+3=4、一の位は3、7は7×14=98と7×15=105で103をまたぎます。

10以下にわり切れる数が1つもないので、103は素数です。

【練習問題】③

121は素数ですか。調べるのをどこでやめるかに気をつけてみましょう。

タップで答えを見る

答え:素数ではありません

11×11=121は121を超えていないので、11も調べる必要があります。10でやめてしまうと答えをまちがえます。

2・3・5・7ではわり切れませんが、11でわると121÷11=11になります。121=11×11なので、素数ではありません。

まとめ

わり切れる数は2つで1組になって現れます。この見方をすると、素数かどうかの調べ方が短くなります。

組の両方が大きいままだと、かけ算の答えがもとの数を超えてしまいます。だから片方は、同じ数どうしのかけ算で区切った境目より大きくはなりません。

97なら9まで、103なら10まで、121なら11まで。そこまで調べてわり切れる数が出てこなければ、それは1と自分自身でしかわり切れない数です。

95回のわり算が4回で済むこともあるので、約数を書き出すときにも使える見方ですね。

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