帯分数と仮分数は、同じ量の書き方ちがい
2と1/3 という分数があります。
これを別の形に書き直すと、7/3 になります。
書き方は変わりましたが、表している量は同じで、数直線の上ではまったく同じ場所を指しています。
2と1/3 のように整数と分数がくっついた形を帯分数、7/3 のように分子が分母と同じか、それより大きい形を仮分数といいます。
同じ量に2通りの名前と書き方があるだけなので、行き来のしかたが分かれば、どちらでも自由に表せます。
帯分数を仮分数にする なぜ「かけてたす」なのか
帯分数を仮分数に直すときは、整数の部分を分数の仲間に入れていきます。
2と1/3 の「2」は、1が2つ分のことです。
1を1/3のピースにそろえると、1つの1の中に1/3が3個入っています。
なので1が2つ分では、1/3が3×2で6個ぶんになります。
ここに、もともとあった分子の1個(1/3が1個)を足すと、全部で1/3が7個です。
1/3が7個ということは、そのまま7/3のことです。

ここまでを式で書くと、整数の2に分母の3をかけて6、それに分子の1を足して7。
この7が分子になり、分母の3はそのままで7/3です。
かけ算をするのは整数を「1/3が何個か」に直すため、たし算をするのはもとの分子をその個数に加えるためです。
「整数×分母+分子」を分母の上にのせるという手順は、この個数の数え方をそのまま式にしたものです。
仮分数を帯分数にする なぜ「わってあまり」なのか
逆に、仮分数を帯分数に直すときは、1/3のピースを整数にまとめ直します。
7/3 は、1/3が7個集まった分数です。
1/3は3個そろうと、ちょうど1になります。
そこで7個を3個ずつ束ねていくと、1が2つできて、1/3が1個だけ余ります。

束ねる作業は、7個を3個ずつ分ける、つまり7÷3のわり算そのものです。
7÷3=2あまり1なので、束にできた2が整数の部分、束にできず余った1が分子に残ります。分母は3のまま変わりません。
まとめると、7÷3=2あまり1 から 2と1/3 になります。
ここで出てくる「あまり」は、わり算で分けきれずに残る数と同じものです。あまりがそのまま分子になる、と考えると分かりやすいです。
ポイント
- 帯分数→仮分数は「整数×分母+分子」を分母の上にのせます。整数を1/3が何個かに直して、分子を足すだけです。
- 仮分数→帯分数は「分子÷分母」をして、商が整数の部分に、あまりが分子になります。分母はそのままです。
- どちらも、1が分母の個数ぶんのピースでできている、という同じ見方から来ています。
練習問題
【練習問題】①
3と2/5 を仮分数に直してみましょう。
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答え:17/5
整数の3に分母の5をかけて15、それに分子の2を足して17になります。分母は5のままなので、17/5です。
【練習問題】②
23/4 を帯分数に直してみましょう。
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答え:5と3/4
23÷4=5あまり3なので、商の5が整数の部分、あまりの3が分子になります。分母は4のままです。
【練習問題】③
4と1/3 と 14/3 では、どちらが大きいですか。
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答え:14/3 のほうが大きいです
4と1/3 を仮分数に直すと、4×3+1=13 で 13/3 になります。分母のそろった 13/3 と 14/3 をくらべると、1/3が13個と14個なので、14/3 のほうが1個分だけ大きいです。
分母をそろえてしまえば、あとは分子の個数をくらべるだけなので、大小がすぐに分かります。
まとめ
帯分数と仮分数は、同じ量を2通りに書いたものでした。
行き来のしかたは、帯分数から仮分数へは「整数×分母+分子」、仮分数から帯分数へは「分子÷分母のあまり」の2つだけです。
どちらの向きも、1が分母の個数ぶんのピースに分かれている、という同じ考え方でつながっています。
手順を忘れたときは、まず「1/3のようなピースが何個あるか」で数えてみてください。
数え方さえ思い出せれば、式はそこから組み立てられます。