のべ算を面積図で整理する
ある仕事を5人でやると、6日かかります。
この仕事を3人でやると、何日かかるでしょうか。
人数が減ったぶん日数は増えそうですが、具体的に何日かはすぐには分かりません。
ここで「人数×日数」を長方形の面積として見てみます。人数が変わっても、仕事の全体量は変わりません。この変わらない全体量を「のべ量」といい、のべ量から人数や日数を求める方法がのべ算です。
仕事の全体量を「人×日」で表す

5人が6日はたらくと、仕事が終わります。
ここで、1人が1日にする仕事の量を「のべ1人日」と呼ぶことにします。
たてを人数(5人)、よこを日数(6日)とした長方形を描くと、マスの数は5×6=30マスになります。
この30マスが、仕事の全体量です。「のべ30人日」ぶんの仕事がある、ということですね。
人数が変わると日数はどうなる?

仕事の全体量は、人数を変えても変わりません。のべ30人日のままです。
面積が同じ30なら、たて(人数)が変わると、よこ(日数)もそれに合わせて変わります。
3人でやる場合、30÷3=10で、10日かかります。
左の長方形と右の長方形は、形はまったく違いますが、面積はどちらも30です。
のべ量と人数(または日数)の片方が分かれば、わるだけでもう片方が出てきます。
ポイント
のべ算の考え方
- 仕事の全体量は「人数×日数=のべ量」で表せます。
- 人数が変わっても、仕事の全体量(のべ量)は変わりません。
- のべ量÷人数=日数、のべ量÷日数=人数、で求められます。
仕事算を帯図で整理する
Aさんは1人でやると6日、Bさんは1人でやると12日で終わる仕事があります。
2人で一緒にやったら、何日で終わるでしょうか。
完了日数はAさんとBさんで違いますが、取りかかる仕事の全体量は同じです。同じ量に向かって進むなら、1日に進む量を出して合わせれば2人での日数が分かるはずです。
ただ、「6日ぶんの仕事」と「12日ぶんの仕事」では区切りが合わないので、まず全体を同じ数にそろえるところから始めます。これが仕事算の考え方です。
全体の仕事量をそろえる
Aさんは6日で終わる。Bさんは12日で終わる。
同じ仕事なので全体量は同じですが、区切り方が違うと1日に進む量をそのまま比べられません。
そこで、全体の仕事量を「6と12の最小公倍数」である12にそろえます。

全体を12にそろえると、こうなります。
Aさんは12の仕事を6日で終えるので、1日に進む量は12÷6=2です。
Bさんは12の仕事を12日で終えるので、1日に進む量は12÷12=1です。
帯図で見ると、Aさんの1日分(②)が6つ、Bさんの1日分(①)が12こ。区切りの数は違いますが、帯の全長(=仕事の全体量)はどちらも12で同じです。
2人の1日分を合わせると
Aさんの1日分は2、Bさんの1日分は1。
2人で一緒にやれば、1日に進む量は2+1=3になります。
全体の仕事量は12なので、12÷3=4日で終わります。
帯図の3本目を見ると、③が4つ並んでいて、4日で帯が埋まっています。
仕事算では、全体の仕事量を最小公倍数にそろえると計算しやすくなります。そろえてしまえば、あとは1日に進む量を出して、全体をわるだけですね。
ポイント
仕事算の考え方
- 全体の仕事量を「完了日数の最小公倍数」にそろえます。
- そろえた数÷日数で、1人が1日に進む量が出ます。
- 2人の1日分を合わせて、全体量÷合計=完了日数です。
練習問題
【練習問題】①
ある仕事を4人でやると8日かかります。この仕事を2人でやると、何日かかりますか?
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答え:16日です。
のべ量は4×8=32人日です。人数が変わっても、仕事の全体量は変わりません。
2人でやると、32÷2=16日かかります。
【練習問題】②
ある仕事を、Cさんは1人でやると10日、Dさんは1人でやると15日で終わります。2人で一緒にやると何日で終わりますか?
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答え:6日です。
10と15の最小公倍数は30なので、全体の仕事量を30にそろえます。
Cさんは1日に30÷10=3、Dさんは1日に30÷15=2進みます。2人で1日に3+2=5進むので、30÷5=6日で終わります。
【練習問題】③
ある仕事を、Eさんは1人でやると8日、Fさんは1人でやると12日で終わります。Eさんが2日やったあと、残りをFさんが1人で引き継ぎました。Fさんは何日かかりますか?
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答え:9日です。
8と12の最小公倍数は24なので、全体の仕事量を24にそろえます。Eさんは1日に24÷8=3、Fさんは1日に24÷12=2進みます。
Eさんが2日で進めた量は3×2=6です。残りは24−6=18になります。
Fさんは1日に2進むので、18÷2=9日かかります。
まとめ
のべ算は、仕事の全体量を「人数×日数」の面積として見て、人数や日数を求めました。面積が一定なら、片方が増えればもう片方は減る、という関係です。
仕事算は、全体量を最小公倍数にそろえて「1日に進む量」を出し、それを合わせて日数を求めました。
のべ算も仕事算も、やっていることは「全体の仕事量を決めて、そこからわり算で求める」という同じ流れです。
全体量をどうやって決めるかが違うだけで、のべ算は「人数×日数」、仕事算は「最小公倍数」で全体をそろえます。仕事量を目に見える数にして整理するのが、どちらにも共通するポイントですね。