立体図形

角柱と円柱の展開図はなぜ側面が長方形になるの?|小学生の算数【図形】

角柱や円柱を切り開くと、側面はどんな形になるのでしょう

三角柱がひとつあります。

上と下に三角形があって、そのまわりを3つの面が囲んでいます。

この立体を、たての辺で1本切って、平らに開いてみます。

三角柱の見取図と展開図を並べ、側面がひとつながりの長方形になるようすを示した図

面の数は5つのままで、1つ1つの面の大きさも変わっていません。

変わったのは、平らに並んだことだけです。

そのうえで、まわりを囲んでいた3つの面は、ばらばらにならず、横につながった1つの長方形になっています。

三角柱の側面を切り開いてみる

立体を切り開いて平らにした図を展開図といいます。

三角柱の展開図には、三角形が2つと長方形が1つあります。

三角形は上下の底面です。

長方形が側面で、もともと3つに分かれていた面が横に並んだものです。

3つの面は、たての辺でつながったまま開かれています。

境目に折り目が残るだけで、外側の形は1つの長方形です。

面が3つあるのに、なぜきれいな長方形の形になるのか。

理由は、たてとよこで分けて見ると見えてきます。

たての長さがどこも同じ、というのがカギ

切り開いた3つの側面。たての長さがすべて高さでそろい、上下が一直線になっている図

側面のたての辺は、どれも三角柱の高さと同じ長さです。

上の底面と下の底面がぴったり同じ形で重なっていて、その間をまっすぐつないでいるのが、たての辺だからです。

3つの面を横に並べると、たての辺は両はしの2本と、面と面の境目の2本で、全部で4本になります。

その4本がすべて同じ長さなので、上の辺も下の辺も段差ができず、一直線にそろいます。

もし、たての長さが1本でも違っていたら、上下はでこぼこになって長方形にはなりません。

面の幅がばらばらでも、たてさえそろっていれば長方形になる、というところがこの図のおもしろい部分です。

よこの長さは「底面のまわりの長さ」になる

底面の三角形の3辺と、側面の長方形のよこの3区間を同じ色で対応させた図

底面の三角形の3辺が、3cm・4cm・5cmだとします。

側面の1つ1つは、底面の辺を1つずつ持っています。

3cmの辺の上に立つ面はよこが3cm、4cmの辺の上に立つ面はよこが4cm、5cmの辺の上に立つ面はよこが5cmです。

これを横に並べるので、長方形のよこは 3+4+5=12cm になります。

12cmは、底面の三角形をぐるっと1周した長さです。

つまり、よこの長さは底面のまわりの長さと同じになります。

四角柱なら4つ、五角柱なら5つと、足す辺の数が増えるだけで、考え方は変わりません。

円柱の側面も、同じ理由で長方形になる

円柱も、角柱で見てきたことがそのまま当てはまります。

底面の辺の数を増やしていくと、六角柱、十二角柱と、底面はだんだん円に近づきます。

辺を増やすと円に近づくという見方は、円周率が3.14になる理由を考えるときにも出てきます。

円柱の見取図と展開図。長方形のよこが底面の円周と同じ長さであることを色で示した図

円柱の展開図は、上下に底面の円が2つ、まん中に側面の長方形が1つです。

側面のたては、やはり高さです。

よこは、底面のふちを1周した長さ、つまり円周と同じになります。

円周は直径×3.14で求められるので、直径が4cmなら 4×3.14=12.56cm です。

曲がっていた円周が、そのまままっすぐな辺にのびた形です。

ポイント

  • 側面を切り開いた長方形のたては、立体の高さと同じです。
  • よこは、底面のまわりを1周した長さです。
  • 円柱では、そのまわりの長さが円周(直径×3.14)になります。

練習問題

【練習問題】①

底面が3cm・4cm・5cmの三角形で、高さが8cmの三角柱があります。この三角柱の側面を切り開くと長方形になります。この長方形のよこの長さは何cmですか。

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答え:12cm

よこの長さは底面のまわりの長さと同じになるので、3+4+5=12cmです。高さの8cmは、長方形のたての長さになります。

【練習問題】②

底面がたて3cm・よこ5cmの長方形で、高さが10cmの四角柱があります。側面を切り開いてできる長方形の、たてとよこの長さはそれぞれ何cmですか。

タップで答えを見る

答え:たて10cm、よこ16cm

たては立体の高さと同じです。よこは底面のまわりの長さになるので、3+5+3+5=16cmです。

【練習問題】③

底面の直径が4cm、高さが9cmの円柱があります。側面を切り開いてできる長方形の、よこの長さは何cmですか。円周率は3.14とします。

タップで答えを見る

答え:12.56cm

よこの長さは底面の円周と同じになります。円周は直径×3.14で求められるので、4×3.14=12.56cmです。

まとめ

角柱も円柱も、側面を切り開くと1つの長方形になります。

たてがどこも高さでそろっているので上下が一直線になり、よこは底面のまわりを1周した長さになります。

底面が三角形でも、四角形でも、円でも、この2つは変わりません。

長方形の面積は「たて×よこ」で求められるので、この形が分かっていると表面積を計算するときにも使えます。

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