比と割合

割合の表し方はなぜ3種類ある?小数・百分率・歩合の変換と使い分け|小学生の算数【比と割合】

割合の書き方は、なぜ3種類あるのか

テストや新聞で、同じ「割合」なのに書き方がバラバラなことがあります。

「0.3」と書いてあったり、「30%」と書いてあったり、「3割」と書いてあったり。

見た目はぜんぶ違うのに、この3つはまったく同じ大きさを指しています。

小数・百分率・歩合という3つの表し方は、どれも「全体をどれくらいの割合で占めているか」を言いかえたものです。書き方が変わっているだけで、中身は同じです。この3つがどうつながっているのか、順番に整理してみました。

0.3も30%も3割も、同じ大きさを指している

まず、全体を10等分した3こ分の大きさを、下の図で見てみます。

帯を10等分し3こ分に色をつけて0.3と30%と3割が同じ大きさであることを示した図

この色をつけた部分を、3つの言い方で書いてみます。

小数で書くと、0.3です。全体を1とみたとき、そのうちの0.3にあたる、という意味です。

百分率で書くと、30%です。全体を100等分したうちの30こ分、という意味になります。

歩合で書くと、3割です。全体を10等分したうちの3こ分、ということです。

もとにしている数(1・100・10)がちがうだけで、指している大きさは全部そろっています。だから0.3=30%=3割です。

割合そのものの意味は、割合の基本のほうで整理しています。ここでは「同じ割合を3通りに書ける」ことに絞って見ていきます。

3つの表し方は、どうやって行き来するのか

同じ大きさなら、書き方どうしを行き来できます。そのときにかける数、わる数を、下の図に整理してみました。

小数・百分率・歩合の3つを三角形に並べ、変換のかけ算・わり算を矢印で示した図

小数と百分率のあいだは、100を使います。

小数から百分率にするときは×100です。0.3×100=30で、30%になります。

反対に、百分率から小数にもどすときは÷100です。30÷100=0.3です。

小数と歩合のあいだは、10を使います。

小数から歩合にするときは×10で、0.3×10=3で、3割です。

歩合から小数にもどすときは÷10です。

歩合には、割の下の位もあります。割の1つ下が「分(ぶ)」で、小数第2位にあたります。たとえば0.45なら、4割5分です。0.45×10=4.5割を、4割5分と読みかえた形です。

分のさらに下には「厘(りん)」という位もあって、小数第3位にあたります。0.456なら4割5分6厘です。野球の打率で「3割2分5厘」のように見かける書き方です。ここでは分までを使えれば十分です。

3つとも直接つなごうとすると数がこんがらがるので、まん中に「小数」を置くと整理しやすくなります。小数へ直す、小数から直す、と一度小数を経由すれば、×100・÷100・×10・÷10のどれを使えばいいか迷いにくくなります。

ポイント

  • 小数・百分率・歩合は、同じ大きさを違う書き方で表したものです。
  • 小数⇔百分率は、×100と÷100で行き来します。
  • 小数⇔歩合は、×10と÷10で行き来します。
  • 歩合の「割」の1つ下の位が「分」で、小数第2位にあたります(0.45=4割5分)。
  • まん中に小数を置いて経由すると、どれをかける・わるか迷いにくくなります。

練習問題

【練習問題】①

0.45を百分率と歩合で表すと、それぞれどうなりますか。

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答え:45%、4割5分

百分率にするには×100なので、0.45×100=45%です。歩合にするには×10なので、0.45×10=4.5割となり、4割5分と表します。

【練習問題】②

80%を小数と歩合で表すと、それぞれどうなりますか。

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答え:0.8、8割

小数にするには÷100なので、80÷100=0.8です。歩合は、その小数0.8を×10して8割になります。

【練習問題】③

2割5分を小数と百分率で表すと、それぞれどうなりますか。

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答え:0.25、25%

2割5分は2.5割なので、小数にするには÷10で、2.5÷10=0.25です。百分率は、その小数0.25を×100して25%になります。

発展問題

ここからは、この記事の知識だけでは解けない、少し手数のかかる問題です。

【発展問題】①

定価2000円の品物を、まず2割引きにし、その値段からさらに15%引きにして売りました。

(1) 2割引きにしたあとの値段は何円ですか。

(2) さらに15%引きにしたあとの値段は何円ですか。また、その値段は定価の何割何分にあたりますか。

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答え:(1) 1600円 (2) 1360円、6割8分

(1) 最初に見るのは「2割引き」という書き方です。割合が歩合で書かれているので、まず小数に直すと0.2になります。2割引きは、定価をもとにして、その0.2だけ安くするという意味です。残る値段は定価の1-0.2=0.8にあたるので、2000×0.8=1600円です。値引きが定価をもとにした割合になる理由は、損益算の記事で整理しています。

(2) 次に見るのは、2回目の値引きが「その値段から」になっているところです。2回目の15%引きは、定価の2000円ではなく、(1)で出した1600円をもとにしています。15%を小数に直すと0.15で、残る値段は1600円の1-0.15=0.85にあたります。1600×0.85=1360円です。

もとにする量が1回目と2回目で入れかわっているので、2割と15%をそのまま足して「35%引き」とすることはできません。35%引きで計算すると2000×0.65=1300円になり、実際の1360円とずれます。もとにする量によって割合の指す大きさが変わることは、割合の基本の記事で見ています。

定価の何割何分にあたるかは、1360÷2000=0.68で求められます。小数から歩合にするには×10なので、0.68×10=6.8割となり、6割8分です。位ごとに見ると、小数第1位の6が割、小数第2位の8が分にあたります。0.8×0.85=0.68と、2回分の小数をかけても同じ数になります。

まとめ

0.3・30%・3割という3つの書き方が、どれも同じ大きさを指していることを見てきました。

見た目がちがうのは、もとにしている数が1・100・10とちがうからです。だから、100や10をかけたりわったりするだけで、たがいに行き来できます。

3つを直接つなぐより、いったん小数に直してから考えると迷いにくくなります。問題に出てきた割合を、まずは小数に置きかえてみるところから始めてみてください。

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