線と角度

星形五角形のとがった角の和は?補助線を引くと見えてくる|小学生の算数【図形】

星形のとがった角は、5つ合わせると180°になります

星形五角形は、5本の直線が交わってできる星の形です。外側にとがった部分が5つあります。

その5つのとがった角を、上から時計回りに㋐・㋑・㋒・㋓・㋔とします。

星形五角形の5つのとがった角に㋐から㋔までのしるしを付けた図

頂点を動かして星をゆがませると、とがり方は変わります。細くなる角もあれば、太くなる角も出てきます。

でも、5つの角を全部たした角度は、どんな星でも180°になります。

形を変えても180°のままなのはなぜなのか、線を1本引いて確かめてみます。

どんな星でも、5つの角の和は180°です

整った星のとがった角は、5つとも同じ大きさです。1つが36°なので、5つで36×5=180°になります。

整った星とゆがませた星を並べ、どちらも5つの角の和が180°になることを示した図

右のようにゆがませると、1つ1つの角はバラバラになります。それでも、5つをたすと180°のままです。

180°という数は、三角形の内角の和と同じ数です。

星の5つの角が、三角形1つ分にちょうど収まっている、ということかもしれません。

そう考えて、5つの角を1つの三角形に集められないか探してみます。

線を1本ふやすと、大きな三角形が出てきます

星の下にある2つの頂点、DとCを線で結びます。

星の下の2つの頂点DとCを補助線で結び、三角形ACDを色でぬった図

星の辺ADと辺AC、それに今引いた線DCで、三角形ACDができました。

㋐は、この三角形のAのところの角そのままです。

Cのところは、㋒と㋕の2つに分かれています。㋒が星のとがった角で、㋕は補助線との間にできた角です。

Dのところも同じで、㋓と㋖に分かれています。

三角形の内角の和は180°なので、次の式が成り立ちます。

㋐ + (㋒ + ㋕) + (㋓ + ㋖) = 180°

欲しいのは㋐+㋑+㋒+㋓+㋔です。㋕と㋖の場所に㋑と㋔が入ってくれれば、そのまま答えになります。

補助線を1本引いて三角形に分ける進め方は、ブーメラン型の角度でも出てきます。

対頂角を使って、㋕と㋖を㋑と㋔に置きかえます

星の線BDとCEが交わるところに、点Fを取ります。

BDとCEの交点Fにできる上下2つの三角形と、等しくなる対頂角㋗を示した図

Fを頂点にして、三角形が上下に2つできています。

㋑は、星の線BDとBEにはさまれた角です。FはBDの上にある点なので、上向きの三角形FBEのBのところの角は、㋑と同じ大きさになります。

Eのところも同じで、㋔がそのまま入ります。

下向きの三角形FDCは、Dのところが㋖、Cのところが㋕です。補助線で分かれたほうの角が、こちらの三角形に入っています。

Fのところの2つの角は、どちらも㋗としてあります。線BDと線CEが交わってできる対頂角なので、等しくなるからです。

どちらの三角形も、内角の和は180°です。

㋑ + ㋔ + ㋗ = 180°

㋕ + ㋖ + ㋗ = 180°

どちらも、180°から同じ㋗を取りのぞいた残りです。残った部分の大きさは、同じになります。

㋕ + ㋖ = ㋑ + ㋔

これを前の式に入れかえます。

㋐ + ㋑ + ㋒ + ㋓ + ㋔ = 180°

星の5つのとがった角が、三角形1つ分に収まりました。

ゆがませた星でも同じ流れが使えます。補助線を引く場所も、交わる点の作り方も変わらないからです。

別の見方:外がわの三角形とまん中の五角形

星を外がわの5つの三角形とまん中の五角形に分け、五角形の外角㋘を示した図

星は、外がわに飛び出した5つの三角形と、まん中の五角形に分けられます。

三角形1つの内角の和は180°なので、5つ分で900°です。

この900°の中身は、とがった角が5つと、底の2つの角が5組で10コ分です。

底の角に注目すると、まん中の五角形の辺が、そのまま星の線としてのびています。㋘は、五角形の辺をのばしてできた角です。こういう角を外角といいます。

五角形の1つの頂点には、辺が2本集まっています。どちらをのばしても外角が1つできるので、㋘は1つの頂点に2つずつです。図でも、右上の頂点に㋘が2つ付いています。

外角の和は360°ですが、これは1つの頂点に1つずつ数えたときの合計です。ここでは2つずつ数えているので、その2倍の720°になります。

底の角10コで720°なので、とがった角5つの合計は900−720で180°です。

道すじがちがっても、同じ180°にたどり着きます。

ポイント

  • 星形五角形の5つのとがった角は、たすと180°になります。
  • 頂点を動かして形を変えても、この和は変わりません。
  • 下の2つの頂点を結ぶ補助線を1本引くと、大きな三角形が1つできます。
  • 交わった点にできる対頂角のおかげで、残った2つの角を星のとがった角に置きかえられます。
  • 外がわの三角形5つとまん中の五角形に分ける見方でも、同じ180°が出ます。

練習問題

【練習問題】①

整った星のように、5つのとがった角がすべて同じ大きさの星形五角形があります。1つの角は何度ですか?

タップで答えを見る

答え:36°

星形五角形の5つのとがった角の和は180°です。5つとも同じ大きさなので、180÷5で36°になります。

【練習問題】②

星形五角形の5つのとがった角のうち、4つは20°・30°・45°・50°でした。残り1つは何度ですか?

タップで答えを見る

答え:35°

4つの角をたすと、20+30+45+50で145°です。5つの和は180°なので、180−145で35°が残ります。

まとめ

星形五角形の5つのとがった角の和は180°で、形をどう変えてもここから動きません。

線を1本足して三角形を作り、対頂角が等しいことを使って角を置きかえます。やっていることは、それだけです。

ばらばらに見えていた5つの角が、手順をたどると三角形1つ分にそろっていきます。

図の中に三角形を見つけられると、他の形でも同じ手が使えるかもしれません。

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